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からくりからくさ 

お友達が面白かった というので 先日借りて読みました。
からくりからくさ (新潮文庫)からくりからくさ (新潮文庫)
(2001/12)
梨木 香歩

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気配 を感じ取れる性の主人公蓉子が
日本の手仕事に心引かれ携わっている3人の女性たちと
亡き祖母の住まいで始めた共同生活の顛末が題材です。
本の中にも 書かれていますが
結界に守られた空間の中での日常を感じさせ
昭和30、40年代生活を彷彿をさせる空気感があります。

結界を張っているのは多分 蓉子が大切にしている「リカさん」・・・

身近に当たり前にある草木を見つめ見出しつつ
日々の生活に取り入れた暮らしを実践し
自分たちの作品作りをしている四人の女学生。
脱皮前 青春後半の楽しくも苦しい年頃ですね・・・

全編にわたって 能面が絡んでくるのですが
それぞれ能面がこわかったり 不気味だったりするなか
そのうちの一人与希子の母の言葉が 光ります。

 「私の人生が、多分、
  良くも悪くもそれに拮抗しうるくらいの厚みをもってきたんでしょう」
 いたずらっぽい目をして笑った。
 「自分の中ですでに確認ができているものは恐くないのよ」

そう確認できていることは恐くないですよねえ。
自分が気づいていない面が恐い。何をしでかすか分かりませんからね・・・

生計を立てるための手仕事を担ってきた
そういう女性たちのことも あっさりと描写されています。

私は 手芸が好きですが それは家族のため と 趣味。
それでも 繕い物や刺繍をしたり 編み物をしたりするときは
考えると思うほどにではなく考えごとをしながら
手を動かしているように思います。 
作業中に もやもやとしたものがなくtなって 考えもまとまるし
自分自身に戻れるところがあります。

日中仕事をこなし さらに夜なべで手仕事をしていた人たちは
皆もっと深い感情も背負いながら 手を動かしたのだろう と思うと
なんともいえぬ 母や祖母に対する懐かしさのこもった心持になる 

そういう本でした。
今の時代だから分かる世界観かもしれない と思いました。

命をつないでいく女性のための純文学 なんですね。



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コメントの投稿

う~ん完璧な書評!!
私には表現できないわ!
能面、日本人形 どちらも子供のころから苦手だった私。
なぜか年とともに受け入れ許容範囲が広がったのよね・・・まだ怖さはあるんだけど…
年をとったせいかな?

生計を立てるために手仕事といえば、バリ島の各村はその村の使命的手工芸がありました。画家の村、木彫野村、銀細工の村…村民は向き不向きは関係なく仕事にしてました。人間のすることって似通っているのね。ただ、女性の仕事ではなかったけど…

この作家の梨木香歩さんはシュタイナーにも通じているんですよ。どこか惹かれるはずです。

~モモさん

書評とはいえないものなので・・・・また穴が欲しくなった(苦笑)。

自分や家族のためにつくるものと 売るためにつくるものとでは
作業中の気持ちの動きが違う。
金銭でやり取りされるものでも 
手を動かし心を動かして作る物には何かが宿る。 
目利きって言われる人たちは 宿ったものが見抜けるのかな。
ちょっと恐くもありました。
自分が作家ものを購入できない理由も何となく分かった気がします。

脈々と受け継がれる名もなき作家たちの秀逸な作品が
世の中にはごまんと存在している・・・すばらしいね!

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クラリス

Author:クラリス
家族みんな
美味しいものが好き
おうちご飯が大好き
作るコトが好き
どんぐり倶楽部生活中

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  足元に寄ってくる小魚
  種の芽生え
  横を泳ぐイルカの目
  清流
  稲田
  老人の笑顔
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